EVの充電方法

普通充電・急速充電の違い

主要国内EV・PHEVの充電ポートは2つ用意されています。
普通充電用と急速充電用の2種類です。
2つの違いは充電スピードと価格・設置場所などの違いがありますので比較していきましょう。

※バッテリー容量の小さいPHEVや小型EVの一部車両は普通充電用の充電ポートしかない車両もあります。



比較項目 普通充電 急速充電
電源の種類 交流電源 直流電源
充電利用シーン 基礎充電・目的地充電 経路充電
出力 3~6kw(主に) 50kw以上
充電スピード 遅 or 中速
規格

J1772規格

CHAdeMO規格

充電ポート 電気自動車の普通充電用ポート 電気自動車の急速充電用ポート
主な設置場所
  • 戸建て住宅
  • マンション
  • オフィスビル
  • 屋外駐車場
  • 高速道路SA
  • ガソリンスタンド
  • カーディーラー
  • 道の駅
  • 商業施設

テスラは規格が違う

テスラ車は充電ポートが1つのみで急速充電と普通充電のどちらにも対応しています。
テスラは【NACS】と呼ばれる規格を採用しており、North American Charging Standardの略です。(直訳で北米標準充電規格)
急速充電と普通充電がひとつのコネクターで兼用していることで使い分けが必要ないので利便性が高いです。
また、テスラの急速充電器であるスーパーチャージャーでの充電ではPlug in Charge(PnC)に対応しているので車にコネクターを差し込むだけで充電がスタートし、決済まで完了します。

アダプターを使えばCHAdeMOでもテスラ車に充電が出来るので、充電できないなどの問題は心配しなくて大丈夫です。
しかし、NACSからCHAdeMO、J1772への変換アダプターは今のところありませんが日産が2025年の新車からNACSに変更することを発表したので近いうちに実現するのではないかと予測します。

アダプターを使えばNACSからJ1772・CHAdeMOへ変換が可能1

J1772規格→NACSへの変換アダプター

アダプターを使えばNACSからJ1772・CHAdeMOへ変換が可能2

CHAdeMO規格→NACSへの変換アダプター

充電器の種類と各充電方法

電気自動車の充電器は大きく分けて4つあります。

  • コンセントタイプ
    (一般家庭向け)
  • ケーブル収納タイプ
    (一般家庭~パブリックエリア)
  • 急速充電器
    (パブリックエリア)
  • V2H
    (一般家庭向け)
それぞれの特徴や充電方法を解説していきます。

コンセントタイプ充電設備

引用元:Panasonic公式ホームページより引用

自宅向けのEV充電設備として最も多いのがコンセントタイプのもので設置にかかる費用も比較的抑えられるので自宅で充電ができるようにしたいという方はこちらのコンセントタイプがお薦めです。

設置には100vまたは200vの専用コンセントが必要になります。(ない場合は専用線の設置もEVコンセント設置に必要な工事になります)


コンセントタイプの特徴は充電ケーブルが付属していません。

車載充電ケーブルを使用するか、車載充電ケーブルがない場合には別途で購入する必要があります。

  • 設置費用が比較的抑えられる
  • 充電ケーブルが付属していない
  • 自宅などの長時間停車する場所に適している

コンセントタイプ充電方法

車載の充電ケーブルを充電ポートとコンセントの両方に差し込んで充電を開始します。

ケーブル収納タイプ充電設備

引用元:Panasonic公式ホームページより引用

ご自宅、公共施設のどちらにも対応できるモデルです。
独立したスタンドタイプと外壁などに設置する壁面取付タイプの2種類があります。

コンセントタイプと比較するとデザイン性がありスタイリッシュですが、費用面ではコンセントタイプより高くなってしまいます。


コンセントタイプとの違いはケーブルが収納可能な点です。
充電設備本体からケーブルが伸びている、またはケーブルを掛けておく場所があるので充電の度にケーブルを取り出して車体側と充電設備にケーブルを挿す必要がないので利便性がとても高いです。

  • スタイリッシュでデザイン性が高い
  • 充電ケーブルが付属しているまたは収納可能
  • コンセントタイプと比較すると設置費用は高くなる

ケーブル収納タイプ充電方法

充電器側から出ているケーブルを車両の充電ポートに差し込んで充電が開始されます。

急速充電

急速充電器はおもに短時間でより多く充電するようなシチュエーション向けの充電(経路充電)となっていて、街中のコンビニや高速道路のサービスエリアやパーキングエリアなどに設置されています。

充電サービスへの会員登録や、クレジットカードでの支払いで利用できます。

急速充電器の充電スピードが早い理由は高出力であるからです。


早く充電できる反面、バッテリーへ高出力の負荷が掛かるので1回の充電時間は約30分を目安に行うと良いでしょう。また、待っている人がいる可能性もあるので30分以上の充電はせずに30分たったら一度充電を終了しましょう。

急速充電は30分以内の使用に抑える


日本規格の急速充電器のコネクター規格は「CHAdeMO規格」(チャデモ)と呼ばれます。
急速充電用の充電ポートを備えたすべての車両が充電可能ですが、テスラなどの一部の車両ではアダプターを使用することで充電が可能になる車両もあります。


また、テスラ スーパーチャージャーも急速充電器に属しますが、 スーパーチャージャーはテスラ車のみ充電が可能です。


  • 高出力なので充電時間が圧倒的に早い
  • 1回の充電時間は最大で30分
  • 各種充電サービスへの会員登録、クレジットカードが必要

急速充電 充電方法

充電方法はYoutubeショート動画から確認出来ます。

V2H



V2Hは車に貯めた電気を家の電気として供給できる機械です。
V2Hもコネクター規格は「CHAdeMO規格」ですが、充電スピードは急速ではなく6kw充電と同じぐらいの充電スピードになるので間違えないように注意が必要です。

コネクター規格が「CHAdeMO規格」なので、急速充電用の充電ポートを使用しますが、充電スピードは急速ではないと覚えておきましょう。

EVパークではV2Hの施工も承っております。ニチコン製V2H施工ID取得店です。

V2H充電方法

充電方法は下記YouTubeショート動画から確認できます。

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